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シラバス詳細 Detail

生命倫理
ナンバリング
HN13106
教養分野
対象学科・専攻
看護学科
選択
配当年次
3
単位
1
時間
15
授業形態
講義と演習
川元 克秀
前期
曜日・時限
Aクラス:火曜日3限  Bクラス:火曜日4限
現代社会では、生殖補助医療、出生前診断、安楽死・尊厳死、臓器移植、死の判定基準等、医療の現場における倫理的諸問題が日常レベルの話題となっている。本科目では、これらの事象に対して、看護専門職としてのアプローチの方向を考える力を醸成することを目標にする。
①仁愛の精神
②人についての幅広い知識
③国際的視野
④医療支援の必要性の理解と実践
⑤協調性とコミュニケーション能力
以下、2つの能力の獲得を、本科目の学修目標とします。
1) M.トゥーリーの「パーソン論」の観点から、生命の要件に関する人々の認識の『歪み』を、自己がデザインする看護実践場面に則して、説明できるようになること。
2) M.フーコーの「生の権力」と、医療行為に於ける「アドヒアランス」の概念を対比して、自らの看護実践の設計意図を、論じることができるようになること。
本科目の授業方法では、自己の看護実践をイノベイティブに「探求する力」と、多様な立場の人と「協働する力」の、受講生の態度深化を重視し、以下の階層過程を繰り返す学習方法を用います。
1)事前ペアワーク:提示する論点から二人一組で、相手の言葉を鏡として自己の倫理観・道徳観の源泉を見つめます。
2)板書による学術知識の解説:その回の学習に関連した倫理学の学術知識を、キーワードを中心に解説します。
3)視聴覚メディア(DVD)による題材の提供:題材に含まれた現実を、心痛から逃げず丁寧にじっくりと心で味わいます。
4)リフレクションペアワーク:題材について学術的観点から二人一組で、自己の常識としている価値を発見します。
5)授業後のリフレクション(振り返り)言語化作業(小レポート作成):当回の学習内容について、提示された論点から各自振り返り、気付きの定着を図ります。
なお、授業内容に関する学生の方々への総合的なフィードバックは、定期テスト時の冒頭にて疑問点への解説として行います。
PBL(問題解決型学習)
反転授業
ディスカッション
ディベート
グループワーク
プレゼンテーション
実習
フィールドワーク
その他
本科目は毎回、ディープ・アクティブラーニングの一手法としての「ペアワーク」と「リフレクション」を組み合わせ、前述の階層学習を繰り返す「主体的学び」に取り組みます。
種別
割合
評価基準・その他備考
定期試験
20%
「学修目標」に提示した2つの観点について説明と思考を求める小論文試験を、定期試験として実施します。(20点/回×1回=20点)
実技試験
レポート
80%
授業ごとに毎回提出を求める「小レポート」は、授業後のリフレクションによる学びの言語化作業として、「授 業回毎のテーマに沿った論点から、自己の生命倫理を見つめることができているかどうか」により、評価します。(10点/回×8回=80点)
小テスト
その他
自由記載
全8回講義終了後の翌週火曜日の3限(A組)と、4限(B組)、を予定(クラス別に試験を実施します)。
フィードバックとして、振り返り小レポートに於いて多くの学生の方が共通して着目した観点について、毎授業回の冒頭及び、定期試験の冒頭に、詳細な解説を行います。
テキストは使用しません(必携図書はありません)。参考書として以下を各回の学習内容・テーマに合せ随時、紹介予定です。
参考書 : A.V.キャンベル(著) 『生命倫理学とは何か;入門から最先端へ』 勁草書房 2016 ISBN-10:4326102551
参考書 : 小林亜津子(著) 『生殖医療はヒトを幸せにするのか;生命倫理から考える』光文社 2014 ISBN-10:4334037895
参考書 : 今井道夫(著) 『生命倫理学入門』 産業図書 2017 ISBN-10:4782802137
なし
前期火曜日の12:20~12:50(昼休み時間帯)に、非常勤講師控室へいらしてください。
なお、授業終了直後にも10分間、質問受付時間を設けます。
A・B組に分かれての学習となりますので、講義の日時に注意してください。
Aクラスは前期前半・火曜・3限(全8回講義+テスト)、Bクラスは前期前半・火曜・4限(全8回講義+テスト)、です。
必ず指定のクラスで受講してください。他のクラスでの受講は認められません。
予習
次回の学習内容に関連したキーワードを、毎授業回の最後に提示するので、図書館やネット等でそれらを調べ、自己の立脚する価値を確かめてくること(60分)
復習
その授業回で提示した題材を提供した論点から振り返り、自己の生命倫理意識の源泉を言語化する作業に取り組むこと。尚、この結果は、毎回「題材振り返り小レポート」として、次回授業回の冒頭に回収する(120分)

授業計画

授業内容
担当教員
1
「生命倫理学とは?」:本科目の目的と学習方法を説明し、倫理学の知識体系の構成を概説した上で、次回の学習に向けた課題の提示を行う。
川元
2
「出生前診断がもたらす新たな問い」:生殖補助医療技術としての出生前診断は、「命」の選別に繋がる新たな問いをどのように受診者家族にもたらすのか?
川元
3
「障碍を持つ母にとっての出生前診断」:待ち焦がれていた妊娠をした妊婦にとって、出生前診断の結果は、どのような苦悩を新たに創出するのか?
川元
4
「不妊治療の末に思考されやすい里子里親制度利用の功罪」:里子里親制度を、里親の側から捉えるのではなく、里子の側から捉える、生命倫理的意味とは?
川元
5
「代理出産を依頼する側の想いと、代理母へもたらされる現実」:当事者間で合意がなされれば、代理出産を依頼するのは、誰にでも認められるべき権利なのか?(同性愛カップルにとっての代理出産と代理母の苦悩)
川元
6
「代理出産を請け負う側の女性の想い」:妊娠・出産できず困っているカップルのためにボランティアで行う尊い行為と代理出産を捉えてよいのか?(米国での代理出産の現実)
川元
7
「代理出産ビジネスの現実」:リッチなセレブは常に代理出産を依頼する側で、貧困層の女性が代理出産を請け負うことが起きやすいのは、生命倫理学的にも仕方がないことなのか?(米国の代理出産ビジネスとは?)
川元
8
「脳死を人の死と捉え得る思考と、代理出産孤児が生れる現実は、どのような共通する社会構造により発現するのか」:脳死を人の「死」と捉える社会がもたらす医療と生命
川元



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