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2024年度 シラバス詳細 Detail

形態機能学Ⅱ
ナンバリング
HN21102
専門基礎分野
看護学科
必修
単位
2
時間
30
〇千葉 諭、中根 亮
前期
講義
火曜日5限
配当年次
1
形態機能学Ⅱでは、形態機能学Ⅰを踏まえ、骨格系、筋系、脳・神経系、皮膚・感覚器系の構造と機能を理解し、人間の日常の行動がどのように形作られているかを理解し、睡眠と休息、運動が不可欠であること、そのメカニズムについて理解する。
①人についての幅広い知識と理解を持ち、生命を尊ぶことができる
②人を全人的に捉え、優しく寄り添うことができる
③多様な社会を理解し、看護専門職者として保健医療福祉活動に貢献することができる
④地域の保健医療福祉の現状を知り、看護専門職者の視点で課題を見出すことで支援の必要性を理解し、取り組むことができる
⑤看護専門職者として社会に貢献できる協調性とコミュニケーション能力がある
⑥看護専門職者として社会に貢献するために生涯にわたり学修し自己研鑽することができる
静止膜電位、活動電位の発生の仕組みを説明できるようにする。末梢神経系(体性神経系・自律神経系)と中枢神経系の概要を説明できるようにする。体性感覚と特殊感覚を説明できるようにする。筋収縮の仕組みを説明できるようにする。神経系による運動の制御機構を説明できるようにする。代謝について説明できるようにする。さらに生体恒常性維持の仕組みについて、体液調節、体温調節を例に学習し説明できるようにする。自分の理解度を図る方法の一つは、これらの項目をよく知らない人に説明しその人がわかるか否かをみることである。例えばお母さんやお父さんにその日に習ったことを説明してみると良い。
パワーポイント、板書、配布印刷物を用いて、講義形式で行う。講義中に適宜に質問し、学生の理解度を把握しながら進める。項目によっては簡単な実験を行い理解度を高める。学生の理解が不十分と思われる点を中心に10分ほどで前回の講義を復習し、新しい項目に進む。各章終了時等に課題を出す。
PBL
(問題解決型学習)
反転授業
ディスカッション
ディベート
グループワーク
プレゼンテーション
実習
フィールドワーク
その他
定期試験(100%)
発展レベル
機能学(生理学)的現象の詳細な仕組みや日常・疾患との関係を順を追って説明できる。
(*)数字は講義の回
・動物的機能(摂食行動、運動など…随意的)と植物的機能(生命維持機構…不随意)について理解する。(1) 
・細胞膜電位の形成/脳・神経疾患・精神疾患について(2,3)
・感覚障害について(6)
・筋肉の長さと張力の関係、筋電図、筋肉の疾患について(8,9)
・小脳の機能(運動学習機能・長期抑圧)(10,11)
・酸塩基平衡の異常について(14)
・自律性体温調節と行動性体温調節(15)
標準レベル






機能学(生理学)的現象の仕組みを説明できる。
・神経系の構造の概略と発生、細胞内小器官の働き、神経細胞の構造、有髄神経と無髄神経、軸索・神経鞘・シナプス(1)
・興奮発生と興奮伝導(静止膜電位、活動電位、イオンチャネル、イオンの細胞内外濃度差、Na+/K+ポンプ、各神経細胞の神経伝達物質)、血液-脳関門、脳脊髄液(2)/神経系における神経細胞(皮質、神経核、神経節、大脳皮質6層構造等)、脳・神経疾患・精神疾患の原因(3)
・中枢神経(脊髄、延髄、橋、中脳、小脳、間脳、大脳基底核、大脳皮質)(4)
・末梢神経(脳神経、脊髄神経、自律神経)(5)
・体性感覚(深部感覚の受容器、皮膚感覚の伝導路・中枢、皮膚分節)、内臓感覚(臓器感覚、内臓痛覚、関連痛、腹痛)、感覚障害(6)
・筋の収縮(筋収縮のエネルギー、熱の発生)、筋収縮の様式(単収縮・強縮、筋の疲労、等尺性収縮・等張性収縮)、運動神経・自律神経と筋収縮(8,9)
・大脳基底核の機能(随意運動の調整等)、大脳基底核の病変(パーキンソン病等)、小脳の機能(平衡機能・姿勢・随意運動の調整)(10,11)
・代謝(糖代謝、タンパク代謝、脂肪代謝)、熱代謝(放散と輻射、蒸散と気化熱)(12,13)
・体液組成(陽・陰イオン、浸透圧)、生理食塩水、酸塩基平衡と異常、体液恒常性の維持(14)
・体温の調節(セットポイント、視床下部の体温調節中枢、発汗等)、体温の異常(発熱と解熱の機序)(15)
基礎レベル
機能学(生理学)的現象の基礎的な仕組みを説明できる。
・神経細胞(ニューロン)とグリア、神経細胞の構造と役割、興奮発生と興奮伝導(活動電位、シナプス伝達、有髄線維、無髄線維、跳躍伝導)(2)/神経系における神経細胞(灰白質・白質、伝導路)(3)
・感覚の性質(閾値、順応)、体性感覚(皮膚感覚の種類と受容器)(6)
 特殊感覚とは:視覚、聴覚・平衡感覚、味覚、嗅覚(7)
・骨格筋・心筋・平滑筋(随意筋・不随意筋)、筋の収縮(速筋・遅筋、筋収縮の仕組み)(8,9)
・姿勢の維持・運動、脊髄反射(屈曲反射・伸長反射等)/随意運動(大脳皮質・大脳基底核・小脳)(10,11)
・解糖系:TCAサイクル、基礎代謝、ビタミン(12,13)
・体液区分・組成、組織液とリンパ液(14)  ・体温の分布・変動、体熱、体温の調節・異常、発汗(15)
試験期間内に実施。
課題と試験に関しては解説を配布し、その中で講評を述べる。質問についてはメール、TINS等で回答する。
解剖生理学 第4版 新体系看護学全書 人体の構造と機能1(橋本尚詞/鯉淵典之、メジカルフレンド社) ISBN 978-4-8392-3368-6
なし。
1年後期科目 形態機能学Ⅳ
なし。
オフィスアワーは火曜日昼休み(千葉)、月曜日昼休み(中根)。
連絡はメールで。千葉 s-chiba* 中根 r-nakane* (*の部分は@u-ths.ac.jp)。
なし。
予習
教科書の該当箇所に目を通し、どこが解らないかを知る (毎授業開始前 1 時間)
復習
教科書、ノート、プリントを使って講義内容をまとめる (毎授業終了後 3 時間)

授業計画

授業内容
担当教員
1
機能学入門1
千葉
2
神経系総論
中根
3
神経系総論
中根
4
中枢神経系
千葉
5
末梢神経系
千葉
6
感覚器系
中根
7
感覚器系
千葉
8
筋系
中根
9
筋系
中根
10
運動の制御
中根
11
運動の制御
中根
12
代謝
千葉
13
代謝
千葉
14
体液の恒常性
中根
15
体温
中根



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