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2024年度 シラバス詳細 Detail

老年看護学概論
ナンバリング
HN52124
専門分野
看護学科
必修
単位
1
時間
15
〇横島啓子
前期
講義
木曜日2限
配当年次
2
老年期にある対象の発達課題および加齢に伴う身体的・心理的・社会的特徴を理解し、老年期にある対象とその家族に看護を提供するために必要な機能と役割について学ぶ。また、高齢社会の動向を通して、高齢者の生活に関連する保健医療福祉の現状と課題についても概観する
①人についての幅広い知識と理解を持ち、生命を尊ぶことができる
②人を全人的に捉え、優しく寄り添うことができる
③多様な社会を理解し、看護専門職者として保健医療福祉活動に貢献することができる
④地域の保健医療福祉の現状を知り、看護専門職者の視点で課題を見出すことで支援の必要性を理解し、取り組むことができる
⑤看護専門職者として社会に貢献できる協調性とコミュニケーション能力がある
⑥看護専門職者として社会に貢献するために生涯にわたり学修し自己研鑽することができる
1. 高齢者の身体的、心理的、社会的特徴、発達課題について理解する。
2. 高齢期の人々の健康問題について理解する。
3. 高齢者を支える社会システムについて理解し、現状や今後の課題について理解する。
4. 高齢者の看護の役割・機能について検討できる。
動画やパワーポイントを用いながら講義形式で進めるが、授業内で質問を出しながら、学習者自らが居住地の高齢者施策に調べ、制度の理解を促進できるようにする。また授業内容に関連した看護師国家試験問題を提示し、理解度の確認を行う。
PBL
(問題解決型学習)
反転授業
ディスカッション
ディベート
グループワーク
プレゼンテーション
実習
フィールドワーク
その他
試験80%、レポート20%
発展レベル
1. 高齢者の身体的、心理的、社会的特徴、発達課題について述べることができる。
 ・生理機能低下が高齢者の生活にどのような影響を与えるのか述べることができる。
 ・老年期の身体的、心理的、社会的変化を踏まえ、老年期の発達理論を理解し、老年期の発達課題について述べることができる。
2. 高齢期の人々の健康問題について述べることができる。
 ・生理機能低下と疾病との関連について述べることができる。。
3. 高齢者を支える社会システムについて理解し、現状や今後の課題について述べることができる。
 ・超高齢社会の統計的輪郭から、超高齢社会の現況、家族形態及び家族機能変化に伴う課題について述べることができる。
4. 高齢者の看護の役割・機能について述べることができる。
 ・高齢者のもつ健康、生活上のリスクの最小化、可能性の最大化をはかる援助について述べることができる。
標準レベル






1. 高齢者の身体的、心理的、社会的特徴、発達課題について説明できる。
 ・高齢者の生理的機能低下における身体諸機能の変化および心理的機能変化の特徴が説明できる。
 ・高齢者の機能低下に牽連した社会活動の変化の特徴が説明できる。
2. 高齢期の人々の健康問題について説明できる。
 ・生理機能低下を理解しつつ、高齢者の自覚症状、受療状況、要介護高齢者の推移について説明できる。
 ・高齢者の疾病の特徴を理解し、死亡率と死因、高齢者の死亡場所について説明することができる。
3. 高齢者を支える社会システムについて理解し、現状や今後の課題について説明できる。
 ・高齢者を取り巻く諸制度(後期高齢者医療保険制度、介護保険制度、公的年金)の概要が説明できる。
 ・高齢者虐待の実態と特徴、身体拘束の定義と規定、成年後見制度の概要について説明できる。
 ・超高齢社会と社会保障について理解し、その現況から超高齢社会の課題について説明できる。
4. 高齢者の看護の役割・機能について説明できる。
 ・老年看護に役立つ理論(主に離脱理論。活動理論、選択最適化補償理論、ストレングスモデル)について説明できる。
 ・注目すべき4つの側面(高齢者・家族・ヘルスケアシステム・生活環境)の具体的な内容について説明できる。
 ・高齢者の生活機能を回復を促すための関わりについて説明できる。
 ・多職種チームの連携・調整の必要性について説明できる。
基礎レベル
1. 高齢者の身体的、心理的、社会的特徴、発達課題について理解する。
 ・高齢者の生理的機能低下における身体諸機能の変化および心理的機能変化の特徴が理解できる。
 ・高齢者の社会活動の変化について理解できる。
 ・老年期の発達課題について理解できる。
2. 高齢期の人々の健康問題について理解する。
 ・高齢者の健康状態の特徴(自覚症状、受療状況、要介護高齢者、死亡率と死因)について理解できる。
3. 高齢者を支える社会システムについて理解し、現状や今後の課題について考えることができる。
 ・後期高齢者医療制度、介護保険制度の概要を理解できる。
 ・高齢者の権利擁護のための制度と実態について理解できる。
4. 高齢者の自立支援に向けた看護の役割について考えることができる。
定期試験内に行う。レポート課題、提出期限は授業の中で提示する。
毎回のリフレクションシートについて、次回の講義でコメントする。
終講時にまとめを行い、特に重要な点について解説を行う。
北川公子,井出訓 他:系統看護学講座 専門分野 老年看護学,医学書院,2024, .ISBN 978-4-260-03186-8
羽鳥研二 他:系統看護学講座 専門分野 老年看護 病態・疾病論, 医学書院, 2024, ISBN978-4-260-03172-1
国民衛生の動向 2023/2024, 厚生労働系統協会
形態機能学  看護学概論  老年看護学援助論  老年看護学演習
なし
メールでアポイントメントをとってください。 横島啓子( kei-yok-634@u-ths.ac.jp)
予習
授業計画記載内容のテキスト該当ページを予習すること。(毎回30分程度)
高齢者に対する社会の動きに関心を持ち、自己学習して授業に参加する。(毎回30分程度)
復習
配布資料、教科書を中心に学んだ内容を整理する。(毎回60分程度)
授業内で紹介した書籍、映像などの中から関心があるものを視聴すること。(6時間程度)

授業計画

授業内容
担当教員
1
4/11 ガイダンス  高齢者看護の理念             1.高齢者看護の理念と目標  ①老年看護の特徴 ②理論・概念の特徴
横島
2
4/18 高齢者の加齢に伴う諸機能の変化①       1.加齢に伴う身体機能の変化  2.恒常性と4つの力の変化 3.疾病をめぐる特徴
横島
3
4/25 高齢者の加齢に伴う諸機能変化②      1.加齢に伴う心理的変化の特徴  2.知能の変化  3.パーソナリティ  4.社会的側面の変化
横島
4
5/2 高齢者をとりまく社会      1.超高齢社会の現況  2.高齢者と家族  3.高齢者の健康  4.高齢者の暮らし
横島
5
5/9 高齢社会における保健医療福祉の動向      1.保健医療福祉制度の変遷  2.介護保険制度の開始と高齢者医療制度改革
横島
6
5/16 介護保険制度の整備      1.介護保険制度の創設と改正  2.介護保険制度の目的と理念  3.介護保険制度のしくみ       4.介護保険サービス
横島
7
5/23 高齢者の権利擁護      1.高齢者に対するスティグマと差別   2.高齢者虐待  3.身体拘束   4.成年後見制度
横島
8
5/30 高齢者理解についての学びの共有   高齢者看護の役割
横島



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