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2024年度 シラバス詳細 Detail

医療従事者のための日本語表現
ナンバリング
HR11225
教養科目
理学療法学専攻
選択
単位
1
時間
30
〇今泉 敏、青木さつき
後期
演習
火曜日 4限
配当年次
2、3、4
医療の現場で求められる様々な能力の中でも、患者との、スタッフ同士の、さらには患者家族等とのコミュニケーション能力は、最も基本的なものでありながら、最も重要な能力と位置付けられるものでもある。この科目では、医療に携わる者に必要とされる適切な待遇表現や情報共有・連携を円滑にするための基盤である日本語表現力を、知識や技能としてだけでなく、理念も含めて習得することを目標とする。
①人についての幅広い知識と理解を持ち、生命を尊ぶことができる。
②人を全人的に捉え、優しく寄り添うことができる。
③多様な社会を理解し、理学療法士として保健医療福祉活動に貢献することができる。
④地域の保健医療福祉の現状を知り、理学療法士の視点で課題を見出すことで支援の必要性を理解し、取り組むことができる。
⑤理学療法士として社会に貢献できる協調性とコミュニケーション能力がある。
⑥理学療法士として社会に貢献するために生涯にわたり学修し自己研鑽することができる。
1 医療従事者に求められるコミュニケーション能力の特質について、その意味と役割及び様々な要素を理解する。 
2 様々な状況におけるコミュニケーションのあり方について、体験型の学習を行うことにより理解を深め、実践的態度を身につける。
3 日本語表現に気を付けながら書式に沿った報告書が書けるようになる。
実践的なコミュケーション能力を身につけることを目指して行う授業であるため、ディスカッションが中心となる。自分の考えや議論した内容など、文章で書き記したものの提出を課す。
PBL
(問題解決型学習)
反転授業
ディスカッション
ディベート
グループワーク
プレゼンテーション
実習
フィールドワーク
その他
文章による課題作成
基礎課題60%,発展課題40%
発展レベル
基本・標準レベルに加えて,以下の項目に関して自分の考えを多面的・論理的に示すことができること。
S:基礎課題成績が90%以上で発展課題成績が80%以上であること。
発展課題の例:
ポジティブな状態にある対象者の理解と適切な助言
ネガティブな状態にある対象者の理解と適切な助言
IMRAD法による効果的な調査研究報告
標準レベル






基本レベルに加えて以下の項目を説明できること。
A:基礎課題成績が80%以上で発展課題成績が60%以上であること。
B:基礎課題成績が70%以上で発展課題成績が40%以上であること。
概念の多次元性と言語の線状性:深層構造と表層構造
音声,語彙,概念,構文,表現の関係:文理解・表出の認知的プロセス
日本語の係り受け構造,句読点の重要性:日本語表出・理解の認知的プロセス
段落法,IMRAD法の利点と欠点
適切な報告・相談・連絡文書
対象者を適切に理解し納得し共感するプロセス
ナラティブから対象者を深くかつ適切に理解するプロセス
IMRAD法による適切な調査研究報告
基礎レベル
以下の項目を説明できること。
C:基礎課題成績が60%以上であること。
概念の多次元性と言語の線状性
音声,語彙,概念,構文,表現の関係
日本語の係り受け構造,句読点の重要性
起承転結法,頭活・尾活・双活法,段落法,IMRAD法の利点と欠点
報告・相談・連絡
対象者を理解し納得し共感するプロセス
ナラティブから対象者を深く理解するプロセス
IMRAD法による調査研究報告
基礎課題と発展課題の成績を総合して評価する。
基礎課題を授業内に行い即集計し全員で考察する。
発展課題は次回の授業でフィードバックを行い,全員で議論する。
毎回,資料及び課題として電子配信する。
1 「PT・OTのためのこれで安心コミュニケーション実践ガイド」山口美和、医学書院、2012、ISBN978-4-260-01569-1
2 「会話例とワークで学ぶ 理学療法コミュニケーション論」三宅わか子他、医歯薬出版、2018、ISBN978-4-263-26582-6
コミュニケーション論 日本語表現法
今泉 火曜日12:10~12:50 S210 青木 月曜日 12:10~13:00 W426  メールによる質問は随時受け付けています。
予習
毎回の授業内容について提示される課題について、情報を集め考えをまとめておく。(45時間)
復習
提出用課題となる「報告書」を完成させる。日常の生活でのコミュニケーションを振り返りながら学んだことを活用してみる。(45時間)

授業計画

授業内容
担当教員
1
オリエンテーション ~授業の進め方~   口頭でのやり取りの練習 ~自己紹介を兼ねて~
今泉、青木
2
概念の多次元性と言語の線状性を理解する。 音声,語彙,概念,構文,表現の関係を理解する。
今泉、青木
3
聞き手のミンチ的負荷を最小にする分かりやすい表現の重要性を習得する 表現理解の認知モデルから見た演習する
今泉、青木
4
日本語表現の多様性と基本を理解する 起承転結法,頭活・尾活・双活法,段落法,IMRAD法の利点と欠点を理解する 段落の内部構造を理解する
今泉、青木
5
ケースカンファレンス演習1:報告・連絡・相談 伊藤健さんのリハビリテーション:段落法で上司への報告・連絡・相談文を作成する
今泉、青木
6
ケースカンファレンス演習2 伊藤健さんのリハビリテーション:複数の段落で報告書を作成する
今泉、青木
7
山田りょうさんのナラティブを理解する 他者を理解し納得し共感するプロセスを理解する
今泉、青木
8
論理・納得・共感の重要性「納得と共感を得る適切な表現とは何かを考える 山田りょうさんに対する適切な助言1(ポジティブな場合の助言)
今泉、青木
9
論理・納得・共感の重要性「納得と共感を得る適切な表現とは何かを考える 山田りょうさんに対する適切な助言2(ネガティブな場合の助言)
今泉、青木
10
異文化間コミュニケーションを考える 言語も文化的背景も異なる対象者へのより適切な表現を理解する
今泉、青木
11
IMRAD法で調査報告書を作成する1 グループワークで調査計画を作成する
今泉、青木
12
IMRAD法で調査報告書を作成する2 グループワークで調査結果をまとめる
今泉、青木
13
IMRAD法で調査報告書を作成する3 グループワークで調査報告発表計画ををまとめる
今泉、青木
14
IMRAD法で調査報告書を作成する4 グループで調査報告発表を行う
今泉、青木
15
IMRAD法で調査報告書を作成する4 グループで調査報告発表を行う
今泉、青木



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