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2024年度 シラバス詳細 Detail

哲学
ナンバリング
HN11101
教養分野
看護学科
必修
単位
1
時間
15
木山 裕登
前期
講義
水曜日(遠隔配信)
配当年次
1
人間は多様な「考え方」を持っている。その背景には、「主観」「客観」という認識の仕方や、「二元論」「全体論」「関係論」などが潜んでいる。古代ギリシア以来、哲学が「愛知」という意味であることを深く考え、「世界観」「人間観」などの「観」方が「知」によって形成されていることを学ぶ。
①人についての幅広い知識と理解を持ち、生命を尊ぶことができる
②人を全人的に捉え、優しく寄り添うことができる
③多様な社会を理解し、看護専門職者として保健医療福祉活動に貢献することができる
④地域の保健医療福祉の現状を知り、看護専門職者の視点で課題を見出すことで支援の必要性を理解し、取り組むことができる
⑤看護専門職者として社会に貢献できる協調性とコミュニケーション能力がある
⑥看護専門職者として社会に貢献するために生涯にわたり学修し自己研鑽することができる
①医学という学問のベースにある近世的二元論と自然科学的思考の特徴を説明できるようになる。
②看護の営みに必要な「生命観」と「人間観」を、現象学という哲学ならびに現象学的看護理論に即して、様々な角度から説明できるようになる。
③以上の知見を用いて、文化や価値観が多様化する中で一人々々の人間を個として総合的に理解し尊重しつつ行われる「看護」とはどのようなものであるべきかを、様々な角度から自らで考え、論じることができるようになることが最終目標である。
パワーポイントを使用して、講義形式で行う。(遠隔配信)
PBL
(問題解決型学習)
反転授業
ディスカッション
ディベート
グループワーク
プレゼンテーション
実習
フィールドワーク
その他
理解度を確認する小レポート
毎回の小レポート 100%
発展レベル
①(哲学者の思想を自分の言葉で正確に説明し、具体的な場面に応用できる:90点以上S)
②・現象学的な経験の構造の理解に基づいて、病気や怪我によって世界の意味がどのように変化するか説明できる。
・病いと疾患の違いに基づいて、看護という営みの意義を説明できる。
標準レベル






①(現象学的な看護理論を説明できる:80点以上A、70点以上B)
②・身体的知性と病いの関係を説明できる。
・背景的意味と病いの関係を説明できる。
・関心と病いの関係を説明できる。
・状況と病いの関係を説明できる。
・時間性と病いの関係を説明できる。
基礎レベル
①(各哲学者の思想の概要を説明できる:60点以上C)
②・ハイデガーの思想に基づいて私たちの存在の仕方について説明できる。
・メルロ=ポンティの思想に基づいて、身体のあり方と私たちのものの経験の仕方の関係について説明できる。
・現象学的看護理論における病いと疾患の区別を説明できる。
なし(毎回の授業後の小レポートで評価する)
小レポートの内容をこちらである程度まとめて、講義の冒頭で紹介しレスポンスする。
なし。授業時に資料を配布する。
『医療ケアを問いなおす』榊原哲也 ちくま新書 2018 ISBN: 978-4480071583
『患者の声を聞く』酒巻哲夫、林田素美 篠原出版新社 2012 ISBN: 978-4884123628
なし
メール(yasuto.kiyama.u{at}gmail.com)
予習
読んでおくべき資料を適宜指示するので、事前に読み、疑問点を考えておいていください。30分
復習
配布された資料を見直して自分なりに咀嚼した上で、意見や質問を授業後の小レポートに書いてください。質問には講義冒頭で返答します。また、適宜指示する参考書を読んで理解をさらに深めてください。30分

授業計画

授業内容
担当教員
1
導入 : 「哲学」とはどのような学問か/なぜ看護に「哲学」が必要なのか
木山
2
現象学という哲学――フッサールの現象学①――意識の志向性
木山
3
フッサールの現象学②――生活世界と医学的なものの見方
木山
4
ハイデガーの現象学――人間の在り方としての気遣い
木山
5
メルロ=ポンティの現象学――身体の志向性
木山
6
ベナー/ルーベルの現象学的人間観①――身体的知性/背景的意味
木山
7
ベナー/ルーベルの現象学的人間観②――関心/状況/時間性
木山
8
ベナー/ルーベルの現象学的看護理論とケアの倫理
木山



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