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2024年度 シラバス詳細 Detail

病理学概論
ナンバリング
HR22112
専門基礎科目
理学療法学専攻
必須
単位
1
時間
15
千葉 諭
前期
講義
水曜日 3限
配当年次
2
病理学は、疾病と症候の意義と分類、病因となる内因と外因を踏まえ、退行性病変、循環障害、進行性病変、炎症、免疫疾患、アレルギー疾患、腫瘍、先天異常などに含まれる主要疾患について理解することを目的とする。具体的には疾病の原因、経過、本態、他疾患との鑑別、治療効果などについて細胞、組織、臓器などの形態の変化の点から具体的に学ぶ。特に臨床の現場にてリハビリテーション治療を行って行く際に、各種疾患と運動負荷後の問題点について触れる事で、各種疾病への理解を深めてもらう講義を心がける。
①人についての幅広い知識と理解を持ち、生命を尊ぶことができる。
②人を全人的に捉え、優しく寄り添うことができる。
③多様な社会を理解し、理学療法士として保健医療福祉活動に貢献することができる。
④地域の保健医療福祉の現状を知り、理学療法士の視点で課題を見出すことで支援の必要性を理解し、取り組むことができる。
⑤理学療法士として社会に貢献できる協調性とコミュニケーション能力がある。
⑥理学療法士として社会に貢献するために生涯にわたり学修し自己研鑽することができる。
1) 疾患の基本的病態を系統的に説明出来る。
2) 病態の発生機構と関連因子についての説明出来る。
3) 病理学的用語を理解し正しく使える。 
病理学を修得することで、病気と臨床の現場を理解し、ことにあたって何をすべきかを考えられるようになってほしい。
パワーポイント、資料、板書を使った講義
PBL
(問題解決型学習)
反転授業
ディスカッション
ディベート
グループワーク
プレゼンテーション
実習
フィールドワーク
その他
全講義終了後に終講試験を行う。 最終評価は、終講試験(100点)
発展レベル
病理学の方法論・境界領域・各論的事項:顕微鏡標本作成手順、疾患の背景、老化、テロメア仮説、循環にかかわる物理法則、病理学各論的事項
標準レベル






病理学用語を用いて、疾患の構造や状態を説明できる:内因(年齢、性、遺伝、体質)、外因(物理的要因:外傷、気圧、音、光、電気、放射線)、化学的要因(栄養、薬物、液体、気体)、生物(プリオン、ウイルス、細菌、真菌、植物、原生動物、寄生虫、病害動物)、代謝、変性、生と死、個体の死、細胞死、修復と再生、肉芽、異物処理、炎症の5徴、急性炎症、慢性炎症、特殊性炎症、肉芽腫、免疫機能低下と免疫不全、Ⅰ型~Ⅴ型アレルギー、日和見感染、SLE、慢性、関節リウマチ、皮膚筋炎と強皮症、橋本病、先天異常と奇形、腫瘍とは、良性と悪性、悪性度、命名法、名前のある転移(ウイルヒョウ転移、シュニッツラー転移、クルッケンベルク腫瘍・・・)
基礎レベル
病理学用語を理解し、説明できる:病理と法律、死体解剖保存法、病理検査とは、細胞の変化、壊死、アポトーシス、萎縮・過形成と肥大、循環障害、出血、貧血、虚血、梗塞、うっ血、チアノーゼ、浮腫、心不全、ショック、炎症とは、免疫機能、アレルギー、免疫機能低下、自己免疫疾患、障害、腫瘍とは、良性と悪性、発生母地、命名法、転移とは、血行性転移、リンパ行性転移、播種性転移
全講義終了後の翌々週に終講試験を行う。
授業内で適宜行う。
クイックマスター病理学 (新訂版第2版)堤 寛【著】サイオ出版 ISBN:9784907176679
なし
解剖学、生理学
なし
火・水曜日午前中:(e-メール:s-chiba@u-ths.ac.jp若しくは電話:042-313-7084にて前もって連絡すること)
予習
講義前に教科書を眺めて、おおまかに何が書いてあるか知っておくこと(30分程度)。
復習
講義後小レポートを課すこともあるので、自分なりにまとめておくこと(30分程度)。

授業計画

授業内容
担当教員
1
病理学とは:医学のなかの病理学、医師法、死体解剖保存法、病理学の方法(病理組織診、細胞診、病理解剖)
千葉
2
細胞とその変化:組織、細胞の死と変性、萎縮(退行性病変)、肥大と過形成、修復と再生(進行性病変)、異物処理
千葉
3
病因論:内因と外因
千葉
4
循環障害;循環とは、心不全、うっ血、充血、出血、血液凝固因子、塞栓症、梗塞、浮腫、脱水、ショック、DIC
千葉
5
炎症と感染症:炎症とは、炎症の5徴候:発赤・腫脹・熱・疼痛・機能障害、急性炎症・慢性炎症、肉芽腫、各種感染症
千葉
6
免疫とアレルギー:免疫とは、免疫細胞、T・Bリンパ球、アレルギー(Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ型)、免疫不全症、自己免疫疾患
千葉
7
代謝障害と先天異常:代謝障害(脂質、タンパク質、糖質等)、先天性疾患(環境的要因、遺伝的要因)
千葉
8
腫瘍;腫瘍とは、原因、良性と悪性の形態学的特徴、命名法、上皮・非上皮(癌と肉腫)、血液腫瘍(白血病)、神経性腫瘍、組織形、転移
千葉



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